放課後図工室

おとなの絵本4冊

time 2016/07/15

かわいくて、少し切ないおとなの絵本をご紹介します。

ふくろうくん

アーノルド・ローベル (著), 三木 卓 (翻訳),文化出版局(出版) 

おひとよしで、ちょっぴりまがぬけていて、善意あふれるふくろうくんの物語。

この本は小学校の図書室にあり、当時から好きだった本です。涙でお茶をいれようと考えたふくろうくんが悲しかったことを次々に思い出して泣く場面。
『ストーブのうしろにおちて みつけられっこないスプーン』
子供心になんて悲しいんだ!と思ったのを覚えています。ずっと使っていたお気に入りのスプーンだったんだろうな、もう二度と手に取ることができないのかなと思うとなんとも切ない。ふくろうくんの悲しかったことはどれも絶妙に心にささる切なさがあるのです…。最後にはけろっと泣き止んで「ちょっとしょっぱいあじだよ」とお茶を飲むふくろうくんがまたかわいい。

悲しい本

マイケル・ローゼン (著), クェンティン・ブレイク (イラスト), 谷川 俊太郎 (翻訳),あかね書房(出版) 

誰にも、なにも話したくないときもある。誰にも。どんなひとにも。誰ひとり。…私の悲しみだから。ほかの誰のものでもないのだから。

「悲しみがとても大きいときがある。どこもかしこも悲しい。からだじゅうが、悲しい。…息子のエディーのことを考えるときがいちばん悲しい。エディーは死んだ。私は彼を愛していた。とてもとても深く。でも、彼は死んでしまった。」

誰もが経験したことのある”悲しみ“その時の言葉に表せない感情がクェンティン・ブレイクの優しい絵と谷川 俊太郎の繊細な翻訳でぴったりと表されているのです。まさに今の自分のことが描かれていると思う人が多いのではないでしょうか。悲しみにぴったりと寄り添いながら1本のロウソクに火を灯してくれる大切な本です。

そして僕も天使になった

池谷 剛一,パロル舎(出版) 

ある日僕のところに一通の手紙が届いた。僕はどこへ行けばいいのだろう…小さくて飛べない羽が呼び起こしてくれた、懐かしく優しい思い出。

この物語は”僕”が死んだ後の世界。この中にとっても素敵な絵が登場します。大きな草原と青くて広い空、地平線に続く電線。そして一台のピアノ。地平線好きの人間(私)にとってはたまらない場面です!どうやら池谷 剛一さんの作品にはこの地平線が度々描かれるようです。そしてたどり着いた先のBarで出会ったのはかつての飼い犬。この犬は前編である「そして僕は天使になった 」に登場しています。このBarがすごく素敵で是非私もその時が来たら立ち寄ってみたい。ペットのウーパールーパーと昔の楽しい思い出話を語り合うのでしょうか…。

さらにこの物語は絵本アプリとしても登場しています。このアプリでは絵本の世界のマップが見られるのですが、なんと6作の絵本の世界が繋がっている!ひとつの街の物語だったんですね。ということはあの地平線は繋がっていたということです!大きな発見でした。

さらに絵本が動画でもみられます。ピアノの音が寂しさを煽る…。

 

ハグくまさん

コラス・オールドランド (著), 落合恵子 (翻訳),クレヨンハウス(出版)

だれでも ハグ どこでも ハグ。

迷わず手に取ってしまう表紙の可愛さ!誰かに会うといつも抱きしめてしまうハグくまさん。大きなくまさんに抱きしめられた動物たちのびっくりした表情もかわいい。2作目、3作目に登場するヘラジカやビーバーも登場しています。読む度に優しい気持ちにさせてくれる絵本です。

著者コラス・オールドランドはカナダで人気の衣料品ブランドHatley(ハットレイ)を経営。ハグくまさんアイテム是非手に入れたい!

 

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